JIS X 25010(SQuaRE 品質モデル)とは?じすえっくすにまんごせんじゅう
JIS X 25010(SQuaRE 品質モデル)とは、システム・ソフトウェア製品の品質を体系化した規格(SQuaREシリーズの品質モデル)。製品品質モデルは、機能適合性、性能効率性、互換性、使用性、信頼性、セキュリティ、保守性、移植性の8特性から成り、各特性はさらに副特性に分かれる。非機能要件の抜けを防ぐチェックリストとして、要件定義でもリスクの識別でも使われる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
品質は「バグが少ないこと」と読まれがちで、そう捉えている限り、性能・移植性・保守性のように後から効いてくる要求が要件定義から抜け落ちる。抜けたまま作られたシステムは、稼働後に作り直しに近い改修を招く。品質を特性の一覧として明文化し、どの観点をどの水準で満たすのかを発注前に合意させるための共通語がこの規格である。
具体例
ISO/IEC 25010として国際標準化されており、IPAの「非機能要求グレード」など国内の要件定義の道具立ても、この品質特性の考え方に沿っている。保守性なら、副特性であるモジュール性・再利用性・解析性・修正性・試験性を評価観点に置いて測る。
試験での引っ掛け
製品品質モデルの8特性と、利用時の品質モデル(有効性・効率性・満足性・リスク回避性・利用状況網羅性)は別のモデルで、両者の特性名を混ぜた選択肢が出る。使用性は見た目の良さではなく習得のしやすさや誤操作の防止まで含み、セキュリティも認証機能の有無ではなく独立した品質特性として評価する。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成30年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問12(IPA)
システム開発のプロジェクトにおいて、リスク識別を効率よく行うための手段として、"JIS X 25010:2013(システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価…
正解:操作に習熟していない利用者が、誤った使い方をしたときの対処方法が分からずに困惑し、快適でないと評価される。
要点:利用時の品質で「快適でない」は満足性に分類されるリスク
JIS X 25010の利用時の品質モデルは、有効性・効率性・満足性・リスク回避性・利用状況網羅性からなる。満足性はさらに実用性、信用性、快感性、快適性に分かれ、利用者が使っていて不快・困惑すると評価される事象は快適性の低さ、すなわち満足性に関するリスクとして分類される。
出典:令和2年度 10月試験 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問12(IPA)解説で登場
品質の定量的評価の指標のうち、ソフトウェアの保守性の評価指標になるものはどれか。
正解:(修正時間の合計)÷(修正件数)
要点:1件当たりの平均修正時間は保守性の評価指標になる
保守性は、不具合や変更要求が生じたときにどれだけ容易に手を入れられるかを示す品質特性である。1件当たりの平均修正時間は、修正のしやすさを直接測る指標なので保守性の評価に適する。誤り密度は信頼性、移植時に書き換えが必要な行の割合は移植性、改良要求の頻度は利用者の満足度や機能適合性の側面を表す。
出典:令和4年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問14(IPA)
JIS X 25010:2013(システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)ーシステム及びソフトウェア品質モデル)で規定された品質副特性の説…
正解:中断時又は故障時に,製品又はシステムが直接的に影響を受けたデータを回復し,システムを希望する状態に復元することができる度合い
要点:信頼性の副特性は成熟性・可用性・障害許容性・回復性
JIS X 25010の信頼性は、成熟性、可用性、障害許容性(耐故障性)、回復性の4つの副特性からなる。中断や故障の後に影響を受けたデータを取り戻し、システムを望ましい状態へ戻せる度合いは回復性であり、信頼性に属する。運用操作性は使用性、解析性は保守性、相互運用性は互換性の副特性である。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの4 開発技術 > 2. 設計 > (8) ソフトウェア品質に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。